2024.07.082024.07.14

7/19(金)公開!久野遥子監督の新作アニメ映画『化け猫あんずちゃん』が楽しみ!

映画情報

久野監督は、多摩美術大学在学中に制作した短編アニメーション「Airy Me」で第17回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門新人賞を受賞。アニメーション、イラストレーター、漫画家として多方面から熱い支持を受けています。そんな久野監督が、いましろたかし原作の『化け猫あんずちゃん』をアニメーション映画化しました。2024年7月19日(金)から全国公開です。

ストーリー

雷が鳴る豪雨の中、和尚さんが見つけた捨て猫「あんず」。大切に育てられたあんずは、人間の言葉を話し、人間のように暮らす「化け猫」に成長します。現在37歳、按摩のアルバイトをしながら原付で移動する日々。ある日、行方知れずだった和尚さんの息子・哲也が11歳の娘「かりん」を連れて戻ってきますが、再び去ってしまいます。大人の前では良い子を演じるかりんと共に過ごすうちに、あんずちゃんは彼女の本性に気づき、手を焼くことになるのです。かりんの唯一の願いである「母さんに会いたい」という願いを叶えるため、地獄を巻き込んだ逃走劇が始まります。

ロトスコープ技法で描かれるリアルな演技

『化け猫あんずちゃん』では、実写で撮影した映像をトレースしてアニメーション化する「ロトスコープ」技法を使っています。この技法は通常、演奏シーンやダンスなどのリアルな動きを表現するために使われますが、本作では役者の演技そのものをアニメーションに落とし込むことに注力しています。森山未來さんが演じた実写の動きやセリフが、そのままアニメーションのあんずちゃんとして表現されるのは贅沢な制作方法ですね。

山下敦弘監督と久野遥子監督のタッグ

『カラオケ行こ!』(2024)の大ヒットも記憶に新しい山下敦弘監督が実写パートを担当しています。その映像や音声をもとに久野監督が緻密な芝居から抽出するエッセンスを吟味し、スタッフと共にアニメーションを作り上げているのです。さらに、主演の「あんずちゃん」には、『ボクたちはみんな大人になれなかった』(2021)、『ほかげ』(2023)などで大活躍の森山未來さんを起用。さらに、少女“かりん”役には五藤希愛さん、かりんの父を青木崇高さん、母を市川実和子さんが演じています。また、鈴木慶一さんがおしょーさん役として出演し、音楽も担当しています。この豪華キャストが、久野監督の手による可愛らしいキャラクターデザインで新しい生命を吹き込まれるのです!

カンヌとアヌシーでの出品が決定

この作品は、第77回カンヌ国際映画祭の「監督週間」に日本のアニメーションとして6年ぶりに選出されました。さらに、アヌシー国際アニメーション映画祭2024の「コンペティション部門」にも出品が決定しています。世界最古・最大のアニメーション映画祭で評価が期待されるなんて、素晴らしいですね。

日本とフランスの共同制作

アニメーション制作には、『クレヨンしんちゃん』や『ドラえもん』で知られるシンエイ動画と、新進気鋭のフランスのスタジオMiyu Productionsが参加しています。シンエイ動画がキャラクターの動きを描き、Miyu Productionsが背景美術と色彩を担当することで、実写とアニメーション、日本とフランスの才能が融合した前代未聞の作品が完成しました。

作品概要

2024年7月19日(金)全国公開

監督:久野遥子・山下敦弘
原作:いましろたかし『化け猫あんずちゃん』(講談社 KCデラックス 刊)

キャスト(声・動き):
森山未來 五藤希愛
青木崇高 市川実和子 鈴木慶一 水澤紳吾 吉岡睦雄 澤部 渡 宇野祥平
 
制作プロダクション:シンエイ動画×Miyu Productions
脚本:いまおかしんじ 音楽:鈴木慶一 編集:小島俊彦 
キャラクターデザイン:久野遥子 作画監督:石舘波子 中内友紀恵 
美術監督& 色彩設計:Julien De Man コンポジット開発:Guillaume Cassuto 
撮影監督:牧野真人 CG監督:飯塚智香 音響監督:滝野ますみ
実写制作協力:マッチポイント 
撮影:池内義浩 録音:弥栄裕樹 スタイリスト:伊賀大介 
主題歌:「またたび」佐藤千亜妃(A.S.A.B)
プロデューサー:近藤慶一 Emmanuel-Alain Raynal Pierre Baussaron 根岸洋之
製作:化け猫あんずちゃん製作委員会
配給:TOHO NEXT
コピーライト
(C)いましろたかし・講談社/化け猫あんずちゃん製作委員会

『化け猫あんずちゃん』は、久野遥子監督の緻密な演出と山下敦弘監督の実写技術が融合し、唯一無二のアニメーション映画として誕生しました。37歳の化け猫・あんずちゃんが織り成すドラマに、世界が注目しています。ぜひ、お見逃しなく!

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この記事を書いた人リプロマヴィ編集部LiproMAVIE Editorial Department

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