2023.08.032023.06.27
ミニバス後の進路とは?夢を追いかける中学生バスケプレイヤーへ!
ミニバス情報 ミニバス初心者のお父さんへ
子どもがバスケットを始めた理由は何ですか?
友だちに誘われた、兄弟がやっていた、親から勧められた。最近ではプロに憧れて始めたという子どもも増えてきたのではないでしょうか。
「子どもに楽しんでほしい」、これが共通する親の思いでしょう。だからこそ応援し、サポートしているんですよね。それに、せっかく始めたのだから上手くなってもらいたいと思ってしまうのも親心。
では、ミニバスを卒業した後にはどのような進路があるのでしょうか。
今回は、ミニバスを卒業して中学校・高校と進学した場合、バスケットにはどのような進路があるのか紹介します。
中学校で分かれる3つの進路
現在、日本のバスケットボール界、特に中学生・高校生の育成世代と呼ばれるプレイヤーの環境は過渡期を迎えています。近年、国際大会での実績向上を目指してバスケットボール界が、中学生・高校生の育成に注力し、優れた選手の発掘と育成を重要視しているからです。中学校では部活動のあり方も改革の真っ只中です。
より多くのプレイヤーによりよい環境を作るため、現在進行形で環境が大きく変化しているバスケットボール界では、高校生までの育成世代が以下のように区分されています。
小学生(U12):クラブチーム(スポーツ少年団 含む)
中学生(U15):学校の部活動、クラブチーム、Bリーグユースチーム
高校生(U18):学校の部活動(高校・高専)、Bリーグ ユースチーム
<中学校の部活動>
中学校の部活では ミニバスに所属している多くの仲間といっしょに進学し、プレーすることになるでしょう。学校生活と連動した活動で安心感があります。
一方、顧問の教員がコーチを担うことが多く、指導力のある教員が他校へ異動することやバスケ未経験の教員がコーチを担うことがあります。
主要なタイトルは3つあります。
・夏の全中(全国中学校 バスケットボール大会)
・年始に開催されるJrウインターカップ
・全クラ(U15ジャパンクラブ バスケットボール ゲーム大会)
最近では 中学3年生の活動時期が見直され、中3の夏には部活動を引退して受験勉強に励むプレイヤーや部活動を続けるプレイヤー、クラブチームに移籍するプレイヤーにわかれます。
自治体によっては学校選択制を導入しており、中学校から強豪校に入る子どももいます。実際、制度を利用するときは家庭内やミニバスのコーチ、学校と相談し、進路を決めることが大切です。
<クラブチーム>
U15クラブチームは、多数の中学校から競技レベルと意識が高いプレイヤーが集まり、専門のコーチから指導を受け、勝利を目指すチームが多いです。
一方、活動費用がかかる事や活動場所への移動に時間がかかる事、練習時間が遅い事などのデメリットがあります。
クラブチームの主要タイトルは2つです。
・年始に開催されるJrウインターカップ
・全クラ(U15ジャパンクラブ バスケットボール ゲーム大会)
これらの大会には中学校やBユースも参加してU15世代の頂点を競います。
<Bリーグ ユースチーム(以下、Bユース)>
U15 BユースはBリーグに所属するチームの下部組織で、将来プロを目指すプレイヤーが所属しています。プロと同じ施設を使用し、専門のコーチから学べ、プロプレイヤーの雰囲気や厳しいトレーニングを肌で感じられる環境に身をおけます。
ただし、入団にはセレクションがあることやプロを目指す仲間同士、チーム内での厳しい競争が待っています。また、クラブチーム同様に費用や練習場所、時間のデメリットもあります。
BユースはJrウインターカップや全クラに加え、BリーグU15チャンピオンシップやチャンピオンカップが開催され、Bユースでの戦いが繰り広げられます。
さらに先の高校生の進路とは
多くのプレイヤーは高校の部活に入ります。高校進学からは県内・県外と選択肢が広がり、優秀なプレイヤーには強豪校から声がかかることもあります。
クラブチームやU18 Bユースで活動するプレイヤー、3×3(スリー・エックス・スリー)を部活動で行うプレイヤーもおり、選択肢がますます広がっていきます。
大切なことは 子どもがバスケットを楽しむこと!
ミニバスからの進路は、子どもの思いやスキルに合ったチームを選択することが一番です。
主体性を持って進んだ道は、周囲から大変に思えても、子どもにとっては乗り越えるべきハードルであり成長の機会となります。
大切なことは 子どもがバスケットを楽しむこと!
小学6年生で自分の気持ちを言語化することは難しいことですが、子どもがバスケットの進路で迷った時には家庭内で子どもといっしょに真剣に考えてあげてください。
どのような進路に進んでも、親が心配しない生活はありません。子どもにとって親から受けられる最高のサポートは「親から信じてもらえている」という安心感ではないでしょうか。
寄稿者
ペンネーム:のこのこ
バスケットボールをミニバスから20年以上継続。現在は北陸地方でU15男子チームの代表に携わっています。