
2025.03.25
2025.03.25
【クルマでGO】萌えキャラで地元を盛り上げる、痛車の集まるガソリンスタンドに行ってきました
ガソスタむすめ
クルマでGO
クルマでGOの今回は、痛車の集まるガソリンスタンドとして有名なエネオス川野SS(有限会社石綿商店)さんに行ってきました!
痛車とは
突然ですが、みなさん『痛車』という言葉を聞いたことがありますでしょうか。
街中でもたまに見かける、車にアニメキャラやアイドルの写真などをラッピングしてある車のことを『痛車』と呼びます。
今でこそ「推し活」という言葉が一般的になり、自分の「推し」を堂々とアピールできる時代になりましたが、少し前はいわゆる「痛い」とされるオタク文化でした。
その推しキャラを自分の愛車の全面もしくは一部にステッカーなどを貼り付けた車を、自虐的な意味も込めて、痛い車=「痛車」と呼ぶようになりました。
こちらの2台の車もオーナーさんの推しキャラを貼り付けた痛車です。
今回痛車のご紹介のためにお写真を提供していただきました。
お二人ともそれぞれの公式から許諾を得て痛車にされているそうで、ある意味「公認痛車」ということになります。
痛車のあつまるガソリンスタンド

今回リプロマヴィがお伺いしたエネオス川野SSさんは「痛車の集まるガソリンスタンド」として有名となっております。
なぜこちらに痛車が集まるようになったのでしょうか。
それは川野SSさんのオリジナルキャラクターが痛車界隈に有名なったからです。
なつきちゃん

川野SSさんのオリジナルキャラクター「なつきちゃん」。
こちらが誕生することになった経緯を川野SSを運営されている有限会社石綿商店の石綿俊伍さんに伺ってきました。

熊本県南阿蘇の丸野石油店さんが「丸野りんちゃん」というオリジナルキャラクターを作られ、それが有名になりました。
その後、新潟県の吉田商会さんが「吉田よしこちゃん」、そして今回お伺いした川野SSさんが「なつきちゃん」を作り、「ガソスタむすめ」としてSNSで発信していくようになりました。

丸野りんちゃん
提供:エネオス立野SS店様

吉田よしこちゃん
提供:ENEOS土市S.S様
ガソスタむすめ初期のこの3キャラクターが「御三家」と呼ばれるようになり、一部界隈で有名になってきて、だんだんとそれらのガソリンスタンドに痛車が訪れ、記念撮影をしてSNSで発信していくというムーブが生まれ、追従するように全国のガソリンスタンドで徐々にオリジナルキャラクターを制作する動きが広まりました。

画像提供:全国石油商業組合連合会様

画像提供:全国石油商業組合連合会様

画像提供:全国石油商業組合連合会様
現在12人のガソスタむすめと5人のガソスタマスコット、5人のガソスタむすめ応援団の総勢22人のキャラクターが展開しています。
それぞれの店舗でパネルを展示していたり、ステッカーやアクスタなどのオリジナルグッズの販売もされています。
こちらのガソスタマスコット、ガソスタむすめMAPを制作されているのは、全国石油商業組合連合会という、約1万5000社に及ぶ石油販売業者の経済的・社会的地位の向上と地域社会における石油製品の安定供給を図ることによって、石油販売業者の健全な発展と消費者の利益保護を目的として設立され、活発な活動を展開している組合です。



こちらは川野SSさんで販売されているなつきちゃんのステッカーとアクスタ。

こちらに貼られている数々のステッカーは、川野SSさんに訪れた痛車乗りの方々が自作で作られたステッカーなんだそう。
それを置いていくことを「奉納」というんだそうです。

ガソスタむすめのファンの方が全国を回って作られた同人誌もありました。
コミケで販売されたそうです。

「痛車天国」という雑誌にも取り上げられていました!
痛車天国では定期的に全国の痛車が集まるイベントを開催されています。

なんと、業界紙の「月刊ガソリンスタンド」にも取り上げられたそうです。
石綿さんの想い

元々それほどオタク文化に精通していたわけではなかったという石綿さん。
SNSを通じて交流のあった丸野石油店さんが丸野りんちゃんを作られたというお話を聞き、では自分たちも何かキャラクターを作ってみよう、ということでなつきちゃんを作ることになったそうです。
これをSNSで発信しているとだんだんとなつきちゃん目当てに痛車乗りの方々が訪れるようになり、来られた方が写真を撮ってSNSに投稿し、それを見た別の痛車乗りの方が自分も行ってみようというムーブが起き、「痛車の集まるガソリンスタンド」として有名になったそうです。
石綿さんも来られたお客さんからおすすめのアニメを紹介されたりして、いろいろとアニメを見るようになり、今ではご自身も立派なオタクになったとおっしゃっていました。
中でも『ゆるキャン△』という女子高生がキャンプをするアニメにはまり、実際にご自身もキャンプにはまってしまい、休みの日にはお子さんと一緒にキャンプに出かけるのが趣味となったそうです。
また、こうやって自身の店舗に人が集まるようになったことで、周辺の飲食店などに寄る方も増え、これをある意味「町おこし」として地元の活性化にもつなげられれば、という想いもあるということでした。
最近はセルフサービスのガソリンスタンドが増える中、川野SSさんは今でもフルサービスのガソリンスタンドとして運営されています。
お客さんと直接会話する機会がセルフサービスのSSよりも多く、昔からのお客さんはもちろん、新しく来られたお客さんとも交流の場ができ、地元愛の輪を広げることができるんだそうです。
取材をしている間も軽トラのお客さんが来られていて、給油が終わった後もスタッフの方と楽しそうに談笑されていました。
それまでご自身が運転して灯油を買いに来られていたお客さんも、中には免許返納されて車で来られなくなった方もいらっしゃるそうですが、川野SSさんはそういったお客さんも大事にしていて、1軒1軒灯油の配達もされているそうです。
この日も石綿さんは「この後配達があるんです」とおっしゃっていました。

近くに行かれた方はぜひ!

古き良き時代を周到する人情味あふれるガソリンスタンドでありながら、「推し活」という新しい文化に触れることもできる川野SSさん。
痛車の方もそうでない方も、お近くに行かれた際にはぜひ立ち寄ってみてください。
