
2025.02.20
2025.02.26
【大人の食レポ】焼肉の食べ放題専門店「肉匠坂井」で楽しむ贅沢焼肉フルコース
肉匠坂井
食べ放題
ジュワッと滴る肉汁の音、炭火で香ばしく焼き上がるお肉の香り、そして視界いっぱいに広がる極上の肉の数々。「お腹いっぱいになったはずなのに、なぜ箸が止まらない?」そんな焼肉食べ放題あるあるを体験するなら、ここ「肉匠坂井」に行くしかない。

この日訪れたのは、国産牛焼肉食べ放題の専門店「肉匠坂井 さいたま中央店」だ。場所は、JR与野本町駅から徒歩13分ほど、埼玉県道165号大谷本郷さいたま線の通り沿いにある。
果たしてどんな背徳的な美味しさが待っているのか。想像するだけで胸が高鳴る。それでは、炭火焼きの世界へ…いざ出陣だ。
心ゆくまで焼肉を堪能する贅沢な夜の幕開け

店内は広く、各席が個室仕様になっている。これなら、周りの目を気にすることなく焼肉を楽しめる。女性でも安心して大口を開けて楽しめるだろう。

肉匠坂井の食べ放題コースは3種類ある。
お手軽コース 2,980円
肉匠坂井コース(人気No1) 3,780円
贅沢プレミアムコース 4,980円
※飲み物は別料金だ。
今回は「肉匠坂井コース」を基本にしつつ、「贅沢プレミアムコース」の魅力にも触れようと思う。カルビや牛タン、大判焼きしゃぶカルビといった贅沢なメニューに挑みながら、個性的なサイドメニューやデザートまで一気に食べ尽くすつもりだ。

テーブルに座ると、炭火の入った七輪が運ばれてきた。炭火は200℃以上の高温だから、店員さんの目は真剣そのものだ。

炭火は、表面から出る熱だけでなく、炭の中から放出される 遠赤外線 がポイントだ。この遠赤外線は、肉の内部にじんわりと熱を伝え、外は香ばしく、中はジューシーに焼き上げる効果がある。
炭火で焼くとき、肉汁や脂が炭の上に落ちると煙が発生する。この煙には、炭火特有の香ばしい成分が含まれており、肉に自然なスモーキーな香りがまとわりつく。

紙のメニューを見ながら店員を呼ぶ必要はない。タブレットを手に取って直感的に操作するだけだ。人気メニューやおすすめの肉が写真付きで表示されるため、迷ったときの参考にもなる。目で見て選べるため、イメージが湧きやすいのも嬉しい。
黒毛和牛カルビ、特上牛タン、上ロースの豪華三銃士が登場

お肉好きなら誰もが憧れる三種の神器、「カルビ」「牛タン」「ロース」を炭火でじっくりと焼くことにする。
「贅沢プレミアムコース」では…
黒毛和牛中落カルビや特上牛タンといったワンランク上のお肉を味わえるそうだ。

やはり炭火焼きは素晴らしい。自宅の焼肉プレートによる加熱方法では、肉の表面だけが急激に熱せられ、内部に火が通る前に乾燥しやすい。しかし、炭火の遠赤外線は内部にムラなく火を通すため、肉の水分や旨みを逃さない。
加えて、ジュワッと肉汁が炭火に滴り落ちる音が心地よい。この音こそが、ご馳走の前奏曲だ。

カルビは脂身と赤身のバランスが絶妙で、噛んだ瞬間に旨みが舌の上で爆発する。牛タンはサクッとした歯ごたえが心地よい。ロースは、噛むごとに濃厚な赤身の旨みが口の中を駆け巡り、つい笑みがこぼれる。
「これは箸を止める暇がないぞ……」と早くも悟る。まだ始まったばかりだというのに、すでにこの幸せに溺れつつある。
大判焼きしゃぶカルビ × とろとろ卵の誘惑

続いては、肉匠坂井の看板メニュー「大判焼きしゃぶカルビ」だ。この大きさ、見るだけでわかる。これは確実に美味い。炭火で軽く焼いた後、生卵の中にダイブさせる。

実は、「大判焼きしゃぶカルビ」には食べ方がある。まず、一皿分の焼きしゃぶ用のお肉をトングでそっと掴むのだ。一枚ずつ丁寧に焼こうなどと考えてはいけない。

そのまま網の上へと運び、じっくりと炙り焼きにするのだ。網の上でしゃぶしゃぶするように軽く動かしながら、まんべんなく火を通すのがポイントだ。

お肉全体がほんのり焼き色をまとったら、タイミングを逃さず引き上げる。この一瞬の仕上げこそが、絶妙な食感と旨みを引き出す秘訣である。

ここで生卵を溶かす。

お肉を卵につけて一口食べると、卵のまろやかさとカルビのジューシーな脂が絡み合い、口の中はまさに天国だ。
「これ、飲み物か?」と思うほど滑らかで、次から次へと箸が進む。無限に食べられるような錯覚に陥るが、今はおかわりを我慢しよう。まだ次が控えているからだ。
サンチェで巻いて爽やかに!四元豚のサムギョプサル

続いては四元豚の肩ロースをサンチェに包んだサムギョプサルだ。

炭火でじっくり焼いた肩ロースは、香ばしい香りが食欲をさらにかき立てる。

サンチェで包めば、爽やかさと濃厚な味のパンチが口の中で踊る。脂身の甘さが抜群で、ニンニクやサムジャンを添えたらもう無敵だ。
ビールが欲しくなる一品だ。サムギョプサルを食べていると、炭火の熱さも気にならない。夢中で次から次へと食べ進めてしまう。
背徳感たっぷり!鶏もも肉の“背徳ニンニクホイル”

次に登場したのは、ホイルに包まれた鶏もも肉。ホイルを開いた瞬間、ニンニクの香りがふわっと広がる。まさに香りの爆弾だ。
プリッとした鶏もも肉は、ニンニクの旨みがしっかりと染み込み、ひと口ごとに背徳感が押し寄せる。これは危険だ。どこかでストップしないとと思いながらも、「もう少しだけ」と自分を甘やかしてしまう。この誘惑には抗えない。
肉寿司でオリジナルの楽しさを発見!

お寿司のシャリを注文することができる。これをどうするかって?決まっている。焼き立ての肉をそのままシャリの上に乗せて、肉寿司にするのだ。

普通の寿司とは一味違う。炭火で焼かれた肉の香ばしさが、シャリの酸味と絶妙に溶け合うのだ。キムチをのせるか、タレを軽くかけるか、それは自分次第だ。どちらにしても、シャリと肉の旨みがバランス良く交わり、まさに焼肉と寿司のいいとこ取りである。
「こんな贅沢があっていいのか?」と心で問いかけながら、箸は止まらない。
もし、自分で作るのが面倒なら、厳選ローストビーフやユッケサーモンをのせた肉寿司を注文すればいい。手をかける必要などない。すでに完成された美味しさが、目の前に届くだけだ。これはこれで、また別の贅沢である。
焼肉の途中で網の交換&七輪に置く氷の効果がスゴい!

焼肉を楽しんでいると、網に脂が溜まったり焦げつきが気になることがある。しかし、肉匠坂井ではそんな心配は無用だ。焼肉の途中でスタッフがタイミングを見て網を交換してくれるのだ。これにより、常に清潔な状態で肉を焼き続けられる。

また、氷も持ってきてくれる。七輪の上に氷を置き、氷が溶けて水蒸気を発生させることで、炭火の過剰な火力をやわらげ、焼きムラを防ぐ効果がある。また、網に脂が落ちたときの煙を軽減し、余計な焦げ臭さを防いでくれるのもありがたいポイントだ。
この細やかな配慮こそ、焼肉を最後まで美味しく楽しむための重要な工夫だと感じた。まさに焼肉のプロが用意した「至福の焼き環境」と言える。
サイドメニューも充実!焼肉の合間に台湾まぜそばで箸休め

焼肉だけでは終わらせない。ここで頼んだ「台湾まぜそば」がまた絶品だ。名古屋の有名店「麺屋はなび」が監修しているだけあって、ミンチの旨みとピリ辛のタレが絡んだ太麺が、焼肉の合間に最高のリセット役を果たす。

お口直しにアツアツのみたらし団子を選んでみた。もちもちとした食感に、甘じょっぱいタレが絡む。口に含むたびに、これまでの焼肉の余韻が心地よく締めくくられる。

焼肉の脂が舌に残るこの感覚、嫌いではない。しかし、ここで締めるべきだ。最後に選んだのは、冷たく、爽やかに口の中をリセットしてくれる冷麺だ。
運ばれてきた冷麺は、透明感のあるツルッとした麺が美しく盛りつけられ、上にはキムチ、錦糸卵が彩りを添えている。箸で麺をすくい、口に運ぶ。ツルッとしたのどごしと、コシのある弾力が心地よい。キムチのピリッとした辛さがスープに溶け込み、ほどよい刺激がアクセントになる。麺を噛むたびに、焼肉で重くなった胃が軽くなる感覚がする。
とろけるプリンで焼肉の締めくくり

本日の締めくくりに選んだのは、王道のプリンだ。肉汁と脂の旨みをたっぷり堪能した後だからこそ、口当たりのいい甘いデザートが欲しくなる。この選択は間違っていない。
スプーンを入れた瞬間、予想通りのとろける感触。優しくすくい上げると、下には濃厚なカラメルソースが顔をのぞかせている。ひと口、口に運ぶ。なめらかな舌触りと、ほどよい甘さが広がる。焼肉で熱くなった体と味覚が、一気にクールダウンしていくようだ。

デザートは、アイスクリームやプリン、モンブランケーキ、ショコラパフェ、杏仁豆腐など、極上のスイーツから1品を選ぶことができる。贅沢プレミアムコースは一人2品を選べるそうだ。
次の焼肉への期待を胸に

焼肉はただの食事ではない。炭火の香ばしさと、贅沢な肉の味わいが五感を刺激する。そして、無限に広がる背徳的な幸福感。この「肉匠坂井」での夜はまさにその象徴だった。
次回はどのメニューから攻めようか。あの特上牛タンか、それとも大判焼きしゃぶカルビのおかわりか。そんな期待を抱きながら、今日の満足感を胸に店を後にする。この余韻こそが、焼肉が特別なものである証だ。

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この記事を書いた人いとうゆうすけ
人にフォーカスした取材記事を好みます。
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